☆田舎の大きな屋敷はそれぞれ「ロングボーン」や「ネザーフィールド」など固有の名前を持っており、同時にその地所全体を意味することもある。
☆Miss.は〜嬢、Mr.は〜氏、Mrs.は〜夫人、Ladyは〜令夫人と表記する。
◎ハートフォードシャー
ベネット氏:ロングボーンの地主。年収2000ポンド。頭は切れるが皮肉屋。ことなかれ主義。
ベネット夫人:ベネット氏の妻で5人の娘の母。ヒステリックで自己中心的。お喋り好き。娘たちに良い結婚をさせることが生きがい。
ジェイン・ベネット:長女。5姉妹の中で一番の美人。純粋で心優しく善良な性格で、人を疑うことがない。22歳。
エリザベス・ベネット:次女。主人公。美しさはジェインの次だが、最も知性と才気に溢れている。鋭い観察眼を持ち、誰に対しても物怖じしない性格。リジー。イライザ。20歳。
メアリー・ベネット:三女。姉妹の中で一番不器量なため、読書や教養を身につけることに励んでいる。何かにつけて物知りぶって教訓じみた事を言う。
キャサリン(キティ)・ベネット:四女。無分別でリディアの影響を受けやすく、いつも妹の後を付いて回っている。17歳。
リディア・ベネット:五女。愚かで軽薄。明るく人懐っこいが、舞踏会でダンスすることや士官と恋愛ごっこをすることしか考えていない俗っぽい性格。母親の一番のお気に入り。15歳。
チャールズ・ビングリー:ネザーフィールドの当主。独身の資産家。非常に愛想がよく誰にでも好感を与えるハンサムな好青年。商業で財を成した家柄で、イングランド北部出身。年収4000〜5000ポンド。亡き父から10万ポンドの遺産がある。22歳。
ルイーザ・ハースト:ハースト氏の妻。ビングリー氏の姉。淑女だが高飛車で人を見下すところがある。ハースト夫人。
キャロライン・ビングリー:ビングリー氏の妹。ネザーフィールドの女主人。姉同様、洗練された女性だがお高くとまっており傲慢。2万ポンドの持参金を持つ。ビングリー嬢。
ハースト氏:食べることとトランプ遊びをすることだけが生きがいの、怠惰な人物。
ルーカス家(=ルーカス・ロッジ)
サー・ウィリアム・ルーカス:ベネット家のご近所さん。礼儀正しく誰に対しても人当たりがいいが、重々しさに欠けていて知的ではない。
ルーカス夫人:サー・ウィリアムの妻。ゴシップ好き。何かにつけてマウントを取ってくるベネット夫人に対抗意識がある。
シャーロット・ルーカス:ルーカス家の長女。エリザベスの親友。器量は良い方ではなく27歳にして独身。常識人で聡明だがやや打算的で、あくまで結婚は生活のための手段と考えており、ロマンスを求めていない。
マライア・ルーカス:シャーロットの妹。父親と同じく頭はからっぽ。
フィッツウィリアム・ダーシー:ビングリー氏の友人。28歳。ペンバリーの当主。容姿端麗で年収1万ポンドの大資産家。高慢で誇り高く、非社交的なため鼻持ちならない男と誤解されやすい。ダーシー氏。
ジョージアナ・ダーシー:ダーシー氏の12歳下の妹。3万ポンドの持参金を持つお嬢様。ダーシー嬢。
ヤング夫人:ジョージアナの元付き添い兼家庭教師。
レイノルズ夫人:ペンバリーに長年勤める女中頭。
ウィリアム・コリンズ:ベネット家の親戚で、最近聖職禄を授与された牧師。25歳。キャサリン令夫人を崇拝している。卑屈にこびへつらう一方で、尊大でもったいぶったところがある。ロングボーンの限嗣相続者。
キャサリン・ド・バーグ令夫人:貴族で、コリンズ氏の後援者。高慢で尊大な女性。ダーシー氏とは甥・叔母の関係でもある。
アン・ド・バーグ:キャサリン令夫人の一人娘。病気がちで虚弱。ド・バーグ嬢。
ジェンキンソン夫人:アンの付き添い兼家庭教師。
◎その他の人物
ジョージ・ウィカム:青年士官。非常にハンサムな美男子かつ会話上手で、人好きのする魅力的な人物。亡き父親がダーシー家の執事だったこともあり、ダーシー氏とは幼馴染。ウィカム氏。
デニー氏:国民軍の士官で、ウィカム氏の友人。
ガーディナー氏:ベネット夫人の弟。ロンドンの商業地域に住み、商売に従事しているため身分は低いものの、裕福で良識があり立派な人物。
ガーディナー夫人:ガーディナー氏の妻。夫同様、知的で思いやりがあり分別のある女性。ジェインとエリザベスとは特に親しい。
フィリップス夫人:ベネット夫人の妹。フィリップス氏の妻。お喋り好き。
フィリップス氏:メリトンに住む事務弁護士。常にポートワインの匂いをさせている下品な人物。
フィッツウィリアム大佐:ダーシー氏の従兄弟で、キャサリン令夫人の甥。伯爵家の次男。快活で社交的な人物。ダーシー嬢の成年後見人でもある。
(参考地図)
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