このサイトは、ジェイン・オースティン作品を独自に翻訳して無料で公開しているものです。
現在、オースティンの邦訳は数多く出版されていますが、書籍や電子書籍を購入することでしか読むことができません。一方で英語版の原作は著作権切れし、誰でも読むことができます。欧米に比べて日本でのオースティンの知名度や受容度が低いのは、この敷居の高さも一因であると考えます。
そこで私は、日本語でも気軽にかつ無料でオースティンの作品に触れていただくために、独自に翻訳を行うことにしました。日本人にもっとジェイン・オースティンの素晴らしさを知ってもらいたいという想いでおこなっています。(それから…スマホでいつでも読めるよう電子書籍化して、自分の理想の訳で全作品を手のひらに収めたいという個人的な願望もあります)
目指すのは、「格調高い原文らしさを残しつつ、かつ現代的で読みやすい」翻訳です。原文の機知に富んだ皮肉たっぷりの文体を損なうことなく、今の言葉でスラスラと読みやすい文章を心がけたいと思っています。とはいえ200年以上前の英語ですので、日本語にするとどうしても不自然になってしまうことがあります。その場合は適宜ことばを補ったりして読みやすく工夫しますが、できるだけ原文のニュアンスや雰囲気を尊重します。
また、注釈や挿し絵も豊富に付けることで、作品の世界をより理解していただこうと思います。
夢は、いつかオースティンの6作品すべてを全訳して、一人でも多くの方に読んで頂き、オースティンの名をさらに世に広めることです。
原書と参考にさせていただいた既訳は以下の通りです。ありがとうございます。
『高慢と偏見』:
Austen, Jane., Shapard, David M. The Annotated Pride and Prejudice, Anchor, 2012. 【底本】
Austen, Jane. Pride and Prejudice, Penguin, 2014.
野上豊一郎、平田禿木訳(国民文庫刊行会、1926)
阿部知二訳(河出文庫、1996)
中野康司訳(ちくま文庫、2003)
大島一彦訳(中公文庫、2017)
『マンスフィールド・パーク』:
Austen, Jane. Mansfield Park, Oxford University Press, 2003.
Austen, Jane., Shapard, David M. The Annotated Mansfield Park, Anchor, 2017. 【底本】
臼田昭訳(集英社、1978)
大島一彦訳(中公文庫、2005)
中野康司訳(ちくま文庫、2010)
恋愛小説の世界シリーズ50 マンスフィールド・パークⅢ(拙訳)
『説得』:
Austen, Jane. Persuasion, Oxford University Press, 2008.
Austen, Jane., Shapard, David M. The Annotated Persuasion, Anchor, 2012. 【底本】
大島一彦訳(中公文庫、2008)※元はキネマ旬報社、2001年
中野康司訳(ちくま文庫、2008)
廣野由美子訳(光文社古典新訳文庫、2024)
(以下随時追加)
『エマ』:
『分別と多感』:
『ノーサンガー・アビー』:
※訳す予定の順番です
- 1989年生まれ、兵庫県在住
- 趣味:宝塚観劇、英語学習、読書、歴史、推理小説、海外ドラマ
- 一般企業で働きつつシングルで娘(6歳)の育児中
- 京都大学文学部西洋史学科卒
- オースティンの他に好きな作家:サッカレー、ギャスケル、アガサ・クリスティー、樋口一葉、森鴎外、谷崎潤一郎、浅田次郎、町田康
- 過去2回イギリスに行って、ジェイン・オースティンとアガサ・クリスティ巡礼の一人旅をしたことがある(住んでいた家やロケ地巡りなど)
- TOEICスコアは950(2021.2)
- ただただ、ジェイン・オースティンやイギリスの全てが大好き
- オースティン作品個人的お気に入りランキング
1.高慢と偏見
1.マンスフィールド・パーク
3.説得
4.エマ
5.分別と多感
6.ノーサンガー・アビー - メッセージも全てありがたく拝読しております!
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